テントやタープの固定に使うペグは、適したペグハンマーでしっかり打ち付けることで効果を発揮します。このページでは、ペグハンマーの選び方とおすすめのハンマーをご紹介します。
テントについてくるペグやハンマーでいいんじゃないの?
付属品はピンペグと、軽い金属製やプラスチック製のハンマーが多いです。
ほぼ使い物になりません。
付属品はおまけ程度のものと思ってください。
キャンプスタイル・シーンに合わせて、ご自身に合ったペグやハンマーを選んでください。
選び方
ペグハンマーを選ぶときに気にかけて欲しいのは、重さと持ちやすさ、機能性です。
軽すぎると打ち込みにくく、重すぎると疲れてしまいます。最適な重さは500〜600gです。テントやタープの付属品は軽い金属製のものが多く、大抵は使い物にならないので注意してください。
柄の部分の持ちやすさは、ペグの打ちこみやすさを左右します。
テントひとつで20本程度のペグを打つので、グリップがあるもの、カーブ加工されているものなど持ちやすさにはこだわりましょう。
ペグは打つだけではなく、撤収時には抜く必要があります。
ペグハンマーにはペグ抜き用のフックやホールが空いているものがあり、それを利用してペグ抜きをします。
ハンマーは重いので、振り上げ時に万が一手から離れてしまうと非常に危険です。
ストラップがついているとすっぽ抜けを防げるので安心です。長い間使っているとヘッド部分が外れる場合がまれにありますので、振り上げすぎないように気をつけましょう。
ペグ打ちは、ハンマーをゆっくり持ち上げ、ペグのヘッドに落とす感じで行うと安全に、確実に打ち込めます。
- 重さは500〜600g
- 持ち手はグリップや、カーブ加工など持ちやすい加工がされている
- ペグ抜き用のフックや穴がある
- すっぽ抜け防止のストラップがついている
おすすめペグハンマー
村の鍛冶屋 エリッゼステークアルティメットハンマー
・重さ:570g
・持ち手加工:カーブ加工
・ペグ抜き:フック
・ストラップ:あり
重さはペグ打ちにちょうど良い570g。余計な力を必要とせずペグダウンできます。
持ち手にはカーブ加工がされているので、すっぽ抜けにくく、手に振動も伝わりづらいです。
ペグ抜き用のフックがついているため、エリッゼステークであればペグヘッドの穴にフックを引っ掛けて90°回転させれば、簡単に抜くことができます。
ストラップがついているのですっぽ抜け防止対策も万全です。
村の鍛冶屋は金属加工で有名な新潟県燕三条ブランドで、アウトドアだけでなくキッチングッズや園芸用品なども手がけるメーカーさんです。
アルティメットハンマーはなかなか欠点の見当たらない究極のハンマーです。ヘッドは4種類から選べ、自分好みのハンマーを手に入れることができます。
使い続けるとヘッドの金属が潰れてきますが、新しいヘッドと交換ができるので、長く愛用できます。
アームが黒く塗装された限定色もあります。かなりカッコいいです。
持ち運びに便利なショートサイズも出ております。
おぜしかプロジェクトの一環で作られた、鹿革グリップは、柄の滑り止め滑止め効果にも一役買っています。駆除された鹿の命を無駄にしない、という職人さんの想いが込められています。
LOGOS パワーペグハンマー
・重さ:680g
・持ち手加工:グリップ
・ペグ抜き:フック、ホール
・ストラップ:あり
重さは少し重めの680g。硬い地面でも問題なくペグダウンできます。
持ち手にはラバーグリップ加工がされているので、すっぽ抜けにくく、手に振動も伝わりづらいです。
ペグ抜き用のフックとホールがついているため、さまざまなペグに対応しています。
ストラップがついているのですっぽ抜け防止対策も万全です。
ロゴスは日本の老舗アウトドアブランドです。ナバホ柄のティピーテントといえばロゴスというくらいフェスなどでも見られるようになりました。
キャンプミドル層に人気でしたが、ビギナーキャンパー向けのROSYシリーズやワンランク上のプレミアムシリーズなど、幅広く商品展開をしている革新的なブランドです。
パワーペグハンマーは硬い地面に効果を発揮するハンマーです。
機能面ではペグ抜きもフック・ホールの両方を備えており、すっぽ抜け防止のストラップもついています。
デザインはロゴスらしい明るいオレンジで、緑や茶色の多い自然の中で目立ちます。まず忘れ物にはなりにくいでしょう。
スノーピーク ペグハンマー PRO.C
・重さ:670g
・持ち手加工:滑止め加工(ローレット加工)
・ペグ抜き:フック、ホール
・ストラップ:あり
ソリッドステークを打った時の音の良さは、いつまでもペグを打っていたい気持ちになります。
重さは670gと少々重めですが、持ち手にローレット加工という、持ち手に凹凸をつけた滑止め加工がされているので安定感はあります。
ペグ抜きはフックとホールがついており、フックは同社が販売するソリッドステークにベストマッチな形状なので、ソリステを抜くならこのハンマーを使って欲しいです。
ヘッドが潰れても交換ができるので、長く使用できる名品です。
スノーピークは金属加工で有名な新潟県燕三条ブランドで、製品開発にとことんこだわったアウトドアブランドです。スノーピークというと高級というイメージがあるようですが、高品質という方がマッチしている気がします。とにかく質が良い。
ペグハンマーPRO.Cはヘッドに銅を使用した、鍛造ハンマーです。耐久性が高いからか、キャンプ場では使い込まれているペグハンマーPRO.Cをよく見かけます。使い込む毎に味が出るんですよね。
ペグを打つ、抜くこと以外に不要なものはつけない、スノーピークのこだわりが見える商品です。
ソリッドステークにはこのハンマーが似合います。
PRO.Sという、ヘッドがオールスチールの高耐久版もあります。こちらはヘッドの交換はできません。
手に伝わる衝撃はPRO.Cより強い印象です。
TEPPA ベースキャンプハンマー
・重さ:650g
・持ち手加工:ゆるめのグリップ加工
・ペグ抜き:フック、ホール
・ストラップ:なし(ストラップホールはついています)
重さは少し重めの650g。自重でペグヘッドに落とすだけでペグダウンできます。
持ち手にはゆるめなグリップ加工がされているので、持ちやすくバランスがいいです。
ペグ抜き用のフックがついています。ホールもペグ抜き用に使用できますが、公式にはカラビナを通すことを想定していると書かれていました。
ストラップホールがついているのでご自身で準備した丈夫なものを取り付けてください。
TEPPAは金属加工で有名な新潟県燕三条ブランドで、「てっぱ」という言葉は新潟県県央の職人言葉で「手仕事」を意味するそうです。まさに職人さんの手仕事で丁寧に作られたアイテムが揃っています。
ベースキャンプハンマーはクライマーであった創業者の思いを形にした、頑強で見た目も美しいです。
ヘッド側面の加工は三条市の山、「粟ヶ岳」の稜線をイメージしています。
ユニフレーム REVOハンマー
・重さ:700g
・持ち手加工:グリップ加工
・ペグ抜き:フック
・ストラップ:あり
重さは700g。振り上げに力が入りますね。その分ハンマーの重さだけで打ち込めるでしょう。
持ち手にはグリップ加工がされているので、すっぽ抜けにくく、手に振動も伝わりづらいです。
ペグ抜き用のフックはテコの原理を利用するタイプです。力はそれほど必要としませんが、地面に近いところでないと効果を発揮しにくい構造です。
ペグ抜きの部分にピンペグを真っ直ぐにする穴や、汚れを落とすアーチがあります。
ストラップがついているのですっぽ抜け防止対策も万全です。
ユニフレームは金属加工で有名な新潟県燕三条ブランドで、アウトドアグッズを数々手掛けるブランドです。REVOシリーズや焚き火テーブル、ファイアグリルなどが有名です。
REVOハンマーは公式ページにも表示されない状態ですが、2017年の発売からユーザーを増やし、今なお人気のペグハンマーです。
ピンペグを使用している方には曲がり修正機能は便利なのかなと思いますが、700gのハンマーなので叩いて真っ直ぐした方が早いと思います。
汚れを落とす機能も、拭いた方が早いですね。
ペグ打ちの能力は非常に高いハンマーです。
アークランズ グレートツール ショックレスハンマー 1ポンド
・重さ:802g
・持ち手加工:PVCによる滑止め
・ペグ抜き:なし
・ストラップ:なし
重さは802gと重いです。
本体と握りが一体化しており、PVC素材なので滑りにくいです。
打面が大きいので打ち損じが少ないです。
ペグ抜きはついていません。テント付属の金属ハンマーはテコの原理でペグ抜きができますので、こちらをご利用ください。
ストラップはついていません。軟質PVC素材なので滑りにいですが気をつけて使用してください。
ショックレスハンマーは、ヘッドが空洞で中に鋼球が入っており、打ち付ける際に鋼球が打撃面へ移動して強い打力を発揮します。鋼球が衝撃を吸収するので手に衝撃が伝わりにくい構造です。
ペグ打ちの際の打音も抑えられます。
ペグハンマーを買い忘れて、キャンプサイト近くまで来てしまった方はお近くのホームセンターにも売られていますので、万が一の時に便利です。
また、暗くなって周りがとても静かな環境では、ペグハンマーの心地よい音も周りにとっては迷惑な音になります。その点ショックレスハンマーは打音がほとんどしません。おすすめです。
「ドスッ ドスッ」という鈍い音で、ショックレスハンマーユーザーの私は好きです。
以上、ペグハンマーの選び方とおすすめ6選でした。
もしかしたら一生物になるかもしれないペグハンマーですので、愛すべき仲間を得るつもりで選んでみてください。
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