食材についた細菌の多くは10〜60℃で繁殖します。特に食中毒細菌は37℃前後で最も多く増殖すると言われています。
10℃以下では繁殖が極端に減り、60℃以上で死滅する細菌が多いので、バーベキュー食材を安全に保つためには冷蔵または温蔵が必要です。
そこで今回は保冷効果が高く機能的なクーラーボックスをご紹介したいと思います。
それでは早速見ていきましょう。
クーラボックスの種類
クーラーボックスは大きく分けてハードクーラー、ソフトクーラーがあります。
ハードクーラーは保冷力の高いものが多く、断熱材には真空断熱パネルや発泡ウレタン、発泡スチロールが使われています。
真空断熱パネルは一番断熱効果が高いため、釣り用のクーラーボックスに採用されたいることが多く、発泡ウレタンや発泡スチロールはキャンプ用でよく使われています。
ソフトクーラーは折りたためるタイプがあり、使用しない時は畳んで持ち運べるメリットがあります。断熱材にはアルミ蒸着やポリエチレンフォームが使用されていることが多く、断熱効果はハードクーラーのものと比べると弱いです。
断熱効果の高いものほど、価格も高くなる傾向にあります。
サイズ
ソロ・デュオ・ファミリーに応じて大きさを選んでください。
ソロ | デュオ | ファミリー |
---|---|---|
15〜30L | 30〜50L | 50〜70L |
使用人数だけでなく、食材や飲み物の量によって大きく変わってきます。
夏は暑いためビールやペットボトルの数が多くなります。やや大きめのサイズを選んでおくと季節によらず使用することができます。
食材が入ると重くなるので、持ち手がついているものや、大型クーラーであればキャスターがついているものもおすすめです。
注意点
通常はクーラーボックスだけで冷やすことができません。
あくまで温度をキープするのが目的ですので保冷剤を忘れずに入れてください。
ロゴスの氷点下パックはおすすめです。
冷凍するのに時間がかかりますので、常に冷凍庫に入れておくことをおすすめします。
おすすめクーラーボックス
ここからは私がおすすめするクーラーボックスをご紹介します。
コールマン エクストリームホイールクーラー
コールマンのキャスター付きハードクーラーボックス、エクストリームホイールクーラーです。
大きなホイールとハンドル付きなので移動に便利です。
ガタガタした道でも特に問題ありません。
保冷力は3日もありますので安心して食材を収納できます。
フタにも断熱材が入っているため、これほど強い保冷力を維持することができるんですね。
天板にグラスを置けるくぼみがあり、簡易的なテーブルとしても使用できます。
外に向けて水がついているため、グラスについた結露がたまることなく、流れていく仕様です。
頑丈な構造のため、大人が座っても壊れません。
移動中に疲れた時や椅子が足りない時に便利です。
シマノ フィクセル ベイシス
釣具メーカーとして有名なシマノのハードクーラー、フィクセル ベイシスです。
シマノは「I-CE値」という独自の保冷能力の表示をしています。
こちらのフィクセル ベイシス17LのI-CE値は43h、30LのI-CE値は57hです。
外気温31℃の中でクーラー内20%の氷を43時間(30Lは57時間)保持できることを意味します。
それぞれ上位ランクがあり、ランクが上がるごとに断熱材が良くなるので、保冷時間が長くなる高性能クーラーボックスです。
1〜2泊のキャンプであればベイシスで十分で、釣りなどには上位ランクがおすすめです。
フタは両開き・取り外しが可能なので、車内で荷物に挟まれていてもいずれかの方法で開けられます。途中で買い物してクーラー内に入れたい時に便利です。
片手で開けられて、手を離すと自動で閉まる自動ロック機構があるので、開けっぱなしで冷気が逃げることがありません。
その他、ワンアクションで水抜きができる水栓や、底面の滑り止めゴムなど、機能面では最高水準です。
大人が座っても大丈夫な堅牢性もありますので、イス代わりにも使用できます。
上位機種はキラキラしていますね。
ロゴス ハイパー氷点下クーラー
ロゴスのソフトクーラーボックスを一躍有名にした、ハイパー氷点下クーラーです。
こちらは折りたたみができるソフトクーラーで、「氷点下パックGT-16℃」ふたつでサンドイッチするとアイスクリームを11〜12時間キープできます。入れ始めから8時間以内は溶けかけたアイスが凍る温度帯(ー10℃以下)をキープしています。
基本的には細菌が繁殖しづらい10℃以下をキープする目的なので保冷能力は十分と言えるでしょう。
しかし、ソフトクーラーでありながら、氷点下パックとの組み合わせでアイスを溶かさずに保存できるのは驚きです。
ハードクーラーと比べて格段に軽く、折りたたみができる点も魅力的です。
フィールドア ノーザンクーラーボックス
FIELDOOR(フィールドア)のハードクーラー、ノーザンクーラーボックスです。
ロトモールド法(回転成形)という成形法により蓋と本体の継ぎ目がないクーラーボックスです。
それでありながら同じ方法で作られているYETI(イエティ)のタンドラ45の半額以下という、ありがたいクーラーボックスなのです。
断熱材には5cm厚の発泡ウレタンを使用し、外気温25℃の中で3日間内部温度が変わらない上に、氷が7日間も溶けきらないという驚きの保冷能力です。
有名クーラーボックスのオルカやイエティでも採用しているT型ハンドルでしっかりと蓋を閉めることができ、蓋裏のパッキンで冷気を逃さない構造です。
気圧により蓋が開かないときは気圧リリースボタンを押すことで、内圧を調整してくれます。
水抜き栓、底面の滑り止め、ボトルオープナーを装備し、南京錠で鍵をかけることもできます。
有名高級クーラーボックスが備える機能をほとんど持った上で、優しいお値段設定。
これを買っておけば間違いなし!!
色はアウトドアに映えるサンド・チャコールグレー・ホワイト(18.9Lと42.5Lのみ)の3色、サイズは小さいものから大きいものまで揃っていますので、使用人数に合わせて選んでください。
HIKOKI コードレス冷温庫
HIKOKI(ハイコーキ)のコードレス冷温庫です。
こちらは電動の冷凍庫兼保温庫で、−18℃〜60℃の温度管理ができます。
動力はコンセント・車のシガーソケット・専用バッテリーの3種類です。
専用バッテリーはHIKOKIの電動工具や掃除機で使用できるので、HIKOKIユーザーは兼用できます。
専用バッテリー満充電での運転時間は、5℃の保冷で8〜9時間です。
バッテリーを2つ使用することで2倍の効果が得られます。
保冷時間はバッテリーの持ち時間によるので
通常のクーラーボックスと比較して短いですが、電源付きサイトでしたらバッテリーの充電も可能ですので、予備のバッテリーをお持ちになることをおすすめします。
仕切り版を使うことによって、0℃の冷蔵と60℃の保温をひとつのボックス内で同時に使用することができます。ー18℃の冷凍と5℃の冷蔵など、ふた部屋の温度差は60℃まで調整可能です。
大型の36Lタイプでは3部屋に分けることができ、冷凍・冷蔵・保温を同時にすることができます。
内部にLEDライトがついていますので、暗い場所でも安心です。
本体にはUSB端子(タイプA、タイプC)がついており、スマホなどの充電もできます。
重量がありますが、基本的には車載用として使います。
ホイールとハンドルがついていますので移動の際も楽です。
HIKOKI(ハイコーキ)の前身は日立工機という日立製作所の子会社でした。
今でも日立工機時代のノウハウをもとに製品開発がされているようです。
以上がクーラーボックスの種類とおすすめ5選でした。
ぜひ参考にしてください。
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